コンタクトレンズのケア方法

直接、目にのせて使用するコンタクトレンズは、様々な汚れが付着します。

  • 【外部からの汚れ】
    手脂に付着している汚れが、化粧品(ハンドクリームやアイメイクなど)、大気中のホコリなどがあります。
    これらの汚れは、使用前の手洗いなどである程度防ぐことができます。
    【涙液中の汚れ】
    レンズを装用することにより、涙液中に含まれるタンパク質、脂質、カルシウム、ムチンなどがレンズに付着して汚れとなります。
    これらの汚れは、適切なケアを行うことで軽減することができます。
  • 例)ハードレンズの汚れ例)ハードレンズのタンパク汚れ

上記に述べたような汚れは、正しい取扱いでケアを行うことで防ぐことができます。
誤ったケア方法や、ケアをおろそかにしてしまうとレンズに汚れが蓄積されて、それが原因となる装用感の悪化や眼障害をひきおこすこともあります。

ハードレンズの場合

ハードレンズ用のケア用品も種類があります。
お客様のご希望や、使用レンズに合わせてお選びいただけます。

夜(レンズをはずす時)

  • 1.手洗い・はずす
  • 1.手洗い・はずす
    レンズにふれる前に石けんで手を洗います。
  • 2.洗浄・保存
  • 2.洗浄・保存
    コンタクトレンズケースに洗浄液を9分目まで入れます。レンズをはずして、洗浄液を数滴たらし、軽くこすり洗いをします。レンズをすすいでからレンズをケースホルダーに入れキャップを締めます。(洗浄時間はケア用品によって異なります。)

朝(レンズを装用する時)

  • 1.手洗い
  • 1.手洗い
    レンズにふれる前に石けんで手を洗います。
  • 2.つける
  • 2.つける
    ホルダーにレンズを入れたまま、水道水でよくすすいでから装用します。

ソフトレンズの場合

H2O2(過酸化水素)のケアの時

過酸化水素を使用「つけ置き」タイプ
過酸化水素の消毒力でレンズをリフレッシュするので、コンタクトレンズ初心者からベテランの方まで、誰でも同じ高い消毒効果が得られます。
装用前にすすぎ洗いでこすり洗いをすることでレンズをより快適に。

夜(レンズをはずす時)

  • 1.手洗い・はずす
  • 1.手洗い・はずす
    レンズにふれる前に石けんで手を洗います。親指と人差し指の腹をつかって、レンズの下方をやさしくつまんではずします。
  • 2.消毒・保存
  • 2.消毒・中和・保存
    ※必ず中和を行ってください。

朝(レンズを装用する時)

  • 1.手洗い
  • 1.手洗い
    レンズにふれる前に石けんで手を洗います。
  • 2.つける
  • 2.つける
    レンズをレンズケースから取り出し、装用します。※すすぎ液ですすぐことでより快適となります。消毒液では絶対にすすがないでください。

MPS(マルチ・パーパス・ソリューション)のケアの時

1液で完了する「こすり洗い」タイプ
MPS(マルチ・パーパス・ソリューション)とは、レンズの洗浄・すすぎ・保存・消毒を1液で行うことができる消毒液です。ケアが簡単なことが特徴ですが、「こすり洗い」が必須であり、かつ「確実に」「丁寧に」こすり洗いをする必要があります。

夜(レンズをはずす時)

  • 1.手洗い・はずす
  • 1.手洗い・はずす
    レンズにふれる前に石けんで手を洗います。親指と人差し指の腹をつかって、レンズの下方をやさしくつまんではずします。
  • 2.洗浄
  • 2.洗浄
    はずしたレンズを手のひらに乗せ、MPSを数滴たらし指の腹でゆっくりこすり洗いします
  • 3.すすぎ
  • 3.すすぎ
    レンズの裏表をMPSの液でよくすすぎます。
  • 4.消毒・保存
  • 4.消毒・保存
    MPSの液を満たしたレンズケースにレンズを浸し、キャップをしっかり締めます。(消毒時間はMPSによって異なります。)

朝(レンズを装用する時)

  • 1.手洗い
  • 1.手洗い
    レンズにふれる前に石けんで手を洗います。
  • 2.つける
  • 2.つける
    レンズをレンズケースから取り出し、MPSの液ですすいでから装用します。

くわしい取り扱いについては、使用しているケア用品の使用方法に従ってください。

装用スケジュール

装用スケジュールには個人差がありますので、眼科医の指示に従って徐々に慣れるようにしてください。装用しているレンズの取扱い説明書や添付文書にしたがってください。

装用スケジュールの一例装用スケジュール

レンズ交換を忘れないように!

毎日きちんとケアをしていても、交換期限を過ぎたレンズを装用していると落としきれない汚れがレンズに蓄積し、装用感が悪くなってきたり、変性した汚れが原因となってアレルギーを引き起こしたりすることがあります。また、雑菌の繁殖によって感染症など重い目の障害につながるケースや、レンズの劣化によって思わぬトラブルを招く場合もあります。こうしたトラブルを未然に防ぐためにも、コンタクトレンズは、定められた交換期限に従って交換してください。

交換時期の目安

通常レンズ
(長期間使用タイプ)
ソフトレンズで半年〜1年程度
ハードレンズで2年程度
※交換時期については、個人差があります。眼科定期検査などで指示にしたがってください。
1ヶ月交換タイプ 開封後1ヶ月間(約30日間)
2週間交換タイプ 開封後2週間(14日間)
1日使い捨てタイプ 1日間で使い捨てるレンズ
1度外したら使用できません

定期検査(目安)

定期的な検査を受けましょう。
処方後も、自分では気がつかない目の障害がおこる可能性があるので、定期的に眼科での検査を受けることをおすすめします。
ハードレンズなどは、汚れやキズの状態も確認してもらいます。

定期検査(目安)

※眼科の指示に従ってください。