よくある質問

コンタクトレンズについて

Q
コンタクトレンズの長所は?
A
メリット デメリット
  • 視野が広い(メガネ使用時と比較して)
  • 湯気などでくもらない
  • 物の見え方が小さくなったりずれたりしない
  • 近視が強い場合の視力がメガネより良い
  • スポーツの時に邪魔にならない
  • 左右の度数に差がある場合にも視力矯正ができる
  • 風の強い時にほこりが入ると痛くなる
  • 脱着やケアなど管理の手間がある
    (メガネ使用時と比較して)
  • 装用時間の制限がある
  • 使用方法を守らないと、角膜障害につながることがある
Q
コンタクトレンズは何からできていますか?
A
ハード、ソフトともに合成樹脂(プラスチック)でできています。
ハードレンズは酸素を通すための素材工夫がされていて、ソフトレンズは基本的に水分を含んで軟らかい性質となる素材からできています。
最近では、シリコーンハイドロゲルというハードレンズの酸素を通す性質とソフトレンズの柔らかくなる性質をあわせ持った素材があります。
いずれの素材に関しても、多くの安全性テストをおこない、眼に対して問題ないことを確認しています。
Q
レンズが眼から落ちないのはなぜですか?
A
コンタクトレンズは、角膜に貼りついているわけではなく、角膜の上の涙に浮かんでいます。
レンズと角膜の間にある薄い涙液層の表面張力によってレンズは落ちない仕組みになっています。
しかし、レンズのカーブが合っていない場合やレンズが乾いてしまったりすることで、強い瞬きをした時などにずれたり、外れたりすることがあります。
Q
乱視はコンタクトレンズで矯正できますか?
A
乱視には、“正乱視”と言われる角膜の表面が一方向にゆがんでいる場合と、“不正乱視”と言われる角膜表面がデコボコな状態になっている場合があります。
ある程度の正乱視はハードレンズでも乱視用のソフトレンズでも矯正することができます。一方、不正乱視はハードレンズでは矯正可能ですが、柔らかいソフトレンズでは難しいです。
いずれにしても適切な検査を受けてからレンズを選ぶことをおすすめします。
Q
同じレンズを何年、使い続けることができますか?
A
コンタクトレンズの取り扱い方、ケア方法など個人差はありますが、一般的には、ハードレンズで2~3年。ソフトレンズ(1日や2週間などの使用期間が決まっている使い捨てタイプを除く)で1~1年半です。使用できなくなる主な原因は、傷、破損、変形、汚れです。
使用状況には個人差がありますので、あくまでも目安とお考えいただき、定期検査時に装用中のレンズの状態を確認いただくことをおすすめします。
また、使い捨てレンズについては、開封してからの使用期間となります。(例えば2週間タイプの製品であれば、開封後の最長2週間が使用期限です)
Q
使い捨てのコンタクトレンズは通常のものとどのように違うのですか?
A
通常レンズで問題とされることがあった、蓄積する汚れが原因となるアレルギーやレンズ形状の歪みなどで起こる異物感に対し、短期間で交換することを目的として、使い捨てソフトレンズが使われるようになりました。
製造方法も大量生産化され、今までは1枚ずつ購入するレンズでしたが、何枚かの数量をまとめて1箱という形で提供され、いつも予備レンズがある状況です。
基本的な素材は通常レンズと同じですが、大量生産品はベースカーブの種類も少なく(1BCだけの製品も多い)サイズも決まったものとなっています。通常レンズは4カーブくらいからのフィッティング確認で適切な選び方が出来ましたが、使い捨てレンズは1つのカーブで装用させるために薄く作られている場合が多く、実際のところ、通常レンズと同じように長期間使用できる耐久性はありません。2週間や1ヶ月などの使用期間の物は、通常レンズと同様に化学消毒のケア用品との相性を確認していますが、1日使い捨てレンズはケアを必要としないため確認していません。
レンズの選択としては、通常レンズは少ないコストで長く使用したい人におすすめで、1日使い捨てレンズなどは,使用する頻度が週に1,2回であるとか、旅行やスポーツなどをするときに使用したい人や毎日のケアが煩わしい人などにおすすめです。
Q
コンタクトレンズの製造方法はどのようなものですか?
A

コンタクトレンズの素材や特性に応じて、いくつかの製造方法があります。

①レースカット法
素材を棒状や板状で重合し、材料から旋盤などを使って削りだす方法(ハードレンズや使い捨てではないソフトレンズの一部)

②キャストモールド法
金型から特殊プラスチック製の型を作製し、そのプラスチック製の型にレンズ原材料を注入し、熱や紫外線を用いて重合する方法(使い捨てのソフトレンズ)

コンタクトレンズの処方について

Q
コンタクトレンズを作るには、どこへ相談したら良いですか?
A
まずは眼科を受診してください。コンタクトレンズは高度管理医療機器ですので、医師の診察が必要となります。眼科で目のチェックと自分に合ったコンタクトレンズをご相談下さい。その後、眼科で発行された処方指示書を持って販売店へ行き、取扱い上の注意事項などを受けてください。

装用時の注意について

Q
レンズが眼の奥や裏側へ入り込んでしまって取れなくなるのではないかと心配です
A
眼の構造は、白目とまぶたの裏が繋がって袋の状態になっていますので、眼の裏に入ってしまう(または奥に入って取れない)ということは、ありえません。
まぶたの奥にずれてしまい、コンタクトレンズが行方不明になったと思ってしまうだけです。
ソフトレンズなどは眼をこすった時に、丸まってずれることもあります。取扱い説明書に従っても自分で見つけられない場合は、眼科で確認してもらうと良いでしょう
Q
終日装用と連続装用の違いがわかりません。
A
終日装用とは、朝レンズを着けて夜寝る前には外して使うことです。
連続装用とは、夜寝る時もレンズを装用したままで、最長約1週間まで連続して使用することです。
通常のレンズ処方で購入できるレンズは、終日装用となります。
連続装用を希望する場合には、終日装用での確認後に、さらに眼科医の指導の下で検査を受けてから、装用可能となった場合のみとなります。装用者の判断で連続装用できるわけではありませんので、注意してください。
Q
眼にゴミが入って痛い時、レンズはすぐに外した方が良いですか?
A
はい、眼をこすらずに痛みや違和感がある場合には、レンズを外して下さい。
なお、レンズを清潔に扱えない状況では、レンズを装用したまま使えるコンタクトレンズ用人工涙液などをたっぷり点眼し、ゴミを流して様子を見ることもできますが、一旦はレンズを外してレンズをすすぐことをおすすめします。
ハードレンズは洗面所の水道水を使用できますが、ソフトレンズは専用の溶液かコンタクトレンズ用人工涙液のようなものをご使用ください。
Q
コンタクトレンズを着けたまま仮眠しても大丈夫ですか?
A
基本的には眠る時は必ずコンタクトレンズを外してください
“連続装用可能なレンズ”であっても、連続装用の指示が眼科医から出されていない場合には、外すことを優先してください。
「うたた寝くらいなら」と思っても、装用可能な時間には個人差があり、眼に与える影響が大きい場合があります。詳しくは眼科医にご相談ください。
Q
コンタクトレンズの左右がわからなくなった時はどうすれば良いですか?
A
度数が左右で差がある場合には、まずはコンタクトレンズを両眼着けて、一方の眼を隠しながら片眼ずつ遠くの見え方を比べてみてください。左右の入れ間違いが確認できると思います。
左右の度数がほとんど同じ場合には、処方を受けた眼科あるいは購入先にご相談いただければ確認することができます。
レンズによっては、レンズにマークが有り、確認できることもあるので、自分のレンズについて販売先で確認してください。

取り扱い上の注意点

Q
コンタクトレンズを着けたまま、スポーツはできますか?
A
ソフトレンズであれば、多くのスポーツの時に装用は可能です。ただし、激しくぶつかりあうスポーツの場合はソフトレンズでも外れてしまうことが有りますし、埃っぽい状況での装用はゴミが入ってしまい不向きな時もあるので、注意して装用する必要があります。
水中で眼を開けるような水泳は、ソフトレンズでも使用できません。
ハードレンズは、ソフトレンズより外れたりずれたりすることがあるので、スポーツの時にはおすすめしません。
Q
人やボールとぶつかった時など、眼の中でレンズが割れることはありますか?
A
コンタクトレンズは通常の生活では、レンズの欠けや亀裂などの原因が無い状態で眼の中で割れることはありませんが、眼に物がぶつかったような場合には、衝撃で破損する可能性はあります。
ハードレンズは破損する可能性が高いため、眼に違和感があれば洗眼などで破損したレンズを取り除きますが、安心のためには眼科を受診して完全に取り除いてもらいましょう
ソフトレンズの場合も、レンズが眼の中で折れ曲がったり、衝撃により破損のきっかけとなるキズがついたりすることがあります。レンズが眼の中で割れたり折れ曲がったりしたら、眼科を受診してすることをおすすめします。
Q
ヘアスプレー、マニキュア、マスカラなどの化粧品類がレンズに付いた場合はどうしたら良いですか?
A
コンタクトレンズはお化粧をする前に装用してください。
特にアイメイク用の化粧品などで汗や皮脂に強いウォータープルーフの製品や、化粧落し後でもクレンジング剤などに溶け込んだ成分がレンズに付着すると、洗浄しても取れなくなり、使用できなくなります。
その場合には、新しいレンズに交換する必要がありますので、ご注意ください。
Q
使い捨てレンズを使わなかった場合、どれくらいの期間、保管できるものですか?
A
温度が極端に暑くなったり、寒くなったり(または凍る)する環境で保管されていなければ、製品に記載されている使用期限内であれば問題なく使えます。コンタクトレンズの使用期限とは“開封期限”を指します。
Q
ごくわずかなキズであれば、レンズをそのまま使い続けても大丈夫ですか?
A
目視で確認できるキズの場合は、破損の原因となる可能性が高くなります。
使い捨てレンズであれば、直ぐに新しいレンズに交換することをおすすめします。
ハードレンズや通常のソフトレンズは処方した眼科や、購入した販売店で確認してもらうことをおすすめします。また、キズのあるなしにかかわらず、裝用中に異常を感じたら直ちにレンズを外して検査を受けて下さい。
Q
家族のコンタクトレンズを借りたり、貰って使用しても良いですか?
A
家族であっても他人のコンタクトレンズは、絶対に使用しないでください
同じ度数であっても製品が異なったり、同じ製品でも度数やカーブが異なったりと、コンタクトレンズは個人個人の眼に合うように処方されています。自分の眼に合わない他人のコンタクトレンズを使用すると、眼に障害を起こる危険性があります。使い廻しは厳禁です。
Q
現在、使っているコンタクトレンズと同じ度数やカーブなら、どんな種類のコンタクトレンズも使用できますか?
A
コンタクトレンズは、メガネレンズと違って度数などのデータだけで処方しているわけではありません。カーブや度数が同じでも、処方された製品の素材やデザインが個人に合っていることを確認して処方されています。レンズのデータが同じでも装用状態に違いが出たり、見え方にも影響が出る場合があります。処方されたレンズ以外のものを使用することで、眼障害の原因になることもありますので、絶対にやめましょう。
Q
ソフトレンズでも、ハードレンズの場合と同じように、眼にゴミが入ったときなどに痛くなりますか?
A
ハードレンズに比べると、レンズサイズが大きくて角膜全体を覆っているため、レンズと角膜の間にゴミが入りこんで痛みを感じることは少ないと思います。
しかし、いったんレンズの下にゴミやまつ毛などが入ってしまうと、ハードレンズよりも簡単に流れ出ないために、レンズの下で角膜をキズつけている場合あります。
そのような場合は、レンズを外した後に痛みが生じますので、痛みがあるような場合は眼科への受診をおすすめします。
風の強いところや埃っぽいところで、ゴミが入ったと思った場合は、ソフトレンズ用の人工涙液などで眼の中やレンズをすすぐことをおすすめします。
Q
ソフトレンズの洗浄や保存に、ハードレンズ用の洗浄・保存液を使用しても良いですか?
A
ソフトレンズ用のケア用品は、ソフトレンズの形状を保つような成分調整がされており、レンズ内に取り込まれても眼に障害を与えないように作られています。
しかし、ハードレンズのケア用品は、水道水で洗い流すことでレンズに成分が残らないように作られています。ハード用の保存液を使用したことでソフトレンズの形状が変化したり、成分を取り込んだレンズをそのまま装用することで、眼に痛みや障害が起こりますので、絶対に使用しないでください。

レンズのケアについて

Q
レンズのメー力一が分からないのですが、ケア用品はどのメーカーのものでも使えますか?
A
メーカーによってはそのメーカーの特定のケア用品しか使えない場合があります。レンズのメーカー名を確認することをお勧めいたします。
わからない場合は「すべてのハードコンタクトレンズに使える」または「すべてのソフトコンタクトレンズに使える」という表示のケア商品をお使いください。
Q
ケア用品で使用期限を過ぎてしまったものがあるのですが使っても大丈夫ですか?
A
使用期限の過ぎたケア用品は使わないでください。
Q
ピュアクリーナーHで洗浄できないハードコンタクトレンズの種類を教えてください
A
表面処理を施したレンズです。メニコンの全てのハードコンタクトレンズと、シードのS-1にはお使いいただけません。
Q
ピュアクリーナーHにザラザラした粒状のものが入っていますが、レンズを傷つけないか心配です。
A
ザラザラした粒状のものはコンタクトレンズの素材より柔らかい有機系の微粒子です。レンズを傷つけることはありませんのでご安心ください。
Q
ピュアクリーナーHは毎日使っても大丈夫ですか?
A
毎日お使いいただいて構いません。
Q
ピュアクリーナーHの使用期限はどこに記載されていますか?
A
容器の底をご覧ください。「EXP」という記号で記されています。これは、未開封の状態での使用期限ですので、開封後はなるべく早めに使い切るようにしてください。
Q
ハードコンタクトレンズを長期間、使用しない場合、シンプルワンはどれくらいの間隔で交換すべきですか?
A
最低でも1ヶ月に1回、交換してください。
Q
シンプルワンはどのハードコンタクトレンズにも使えますか?
A
シンプルワンはすべてのハードコンタクトレンズにお使いただけます。
Q
シンプルワンはどのように保管すれば良いですか?
A
直射日光や高温を避け、小児の手の届かない涼しい場所で保管してください。
Q
シンプルワンに防腐剤は含まれていますか?
A
シンプルワンに防腐剤は入っておりません。
Q
シンプルワンはどこで製造されていますか?
A
製造元は日油株式会社です。この会社の富山県内の工場で製造されています。
Q
ピュアソークSとピュアソークHの違いは何ですか?
A
ピュアソークSはソフトコンタクトレンズ用保存液です。レンズのすすぎと保存に使用します。
洗浄・消毒効果はありませんので、洗浄と消毒には別の専用液が必要です。
ピュアソークHはハードコンタクトレンズ用保存液です。レンズの保存に使用します。
この液には洗浄能力はありませんので、洗浄には、別の洗浄剤が必要です。