海外で買った洋服が日本で着ると違う色に見えるワケ

海外へ行って「ステキ!」と思って買った洋服が、日本で着てみたら「なんか変・・・。衝動買いしちゃったなあ」と反省した経験、ありませんか?反省する必要はありません。実は、「なんか変」と思ったのには、その地域の風土や気候と色の見え方に深い関係があるからなのです。

ワンピースの色が変化した?

ハワイのショッピングセンターで見つけた、明るい青色の花柄がとても印象的なワンピース。その明るい青色の美しさに一目惚れ。色も一色使いだし、派手じゃない。日本も今は夏。帰国してからも街歩きにも使えると即購入決定!ところが、帰国して、いざ着てみると、ハワイでは色鮮やかに美しく見えた、あの明るい青色が、なんだかくすんだ地味な青色に変化していたのです。 色は、太陽の光や空気の透明度、周辺の環境の色によって、見え方が大きく異なります。先ほどのハワイのワンピース。ギラギラと照りつける強い太陽の光の下で買ったときに、きれいな青色に見えても、日本でも同じきれいな色に見えるとはかぎらないということなのです。

地球の緯度と太陽光線の明るさの関係

沖縄では、先ほどのハワイと同様、太陽が降り注ぐ地域ですので、明るく鮮やかな色の服が映えますが、東京では南国風の色彩豊かな色の服は刺激が強すぎて浮き上がって見えてしまいます。赤道付近の太陽光線の明るさを100%とすると、地球の緯度が上がるほど、太陽光線の明るさはどんどん抑えられていき、北欧あたりでは、25%程度しかありません。だから、地域によって色の見え方が変わり、服の印象も大きく変わってしまうのです。

四季によっても衣服の印象は変わる

日本は四季がはっきりしているので季節によっても、好まれる服の色が違ってきます。例えば、春ならパステルカラーのやさしい色の服が街にあふれます。夏は、ビーチに映える原色系、秋になると紅葉した山を連想させるえんじ色やカーキやブラウンが目につきます。冬は、白、グレーなどどんよりとした曇り空か雪にちなんだ色でしょうか。

人は「気分一致効果」といって、不一致を嫌がる性質があります。周りの環境に“一致する”色の方が心が落ち着くのです。気分が沈んでいる時と、元気な時では色選びも変わる場合が多いので、自分の気分と一致しない色を選ぶとストレスを感じることもあります。周りの環境と似ている色の衣服を選ぶといいかもしれません。

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